娘に臭いと言われた。オヤジ臭を消すにはどうしたらいいか

妻にニオイが変わったかどうか聞いてから、具体的な対策を

五味クリニック院長
五味常明
Tsuneaki Gomi
1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒。医学博士。ワキガ・体臭・多汗専門医。日本心療外科研究会代表。主な著書に、『体臭・多汗の正しい治し方』『もう汗で悩まない』などがある。
柳澤美帆=構成
相澤 正=撮影

イメージ臭というものもあることを忘れずに

「お父さんクサイ!」
 娘にそう言われて、少なからずショックを受けたことがある方は多いのではないでしょうか。年齢を重ねるにつれて発生する中高年独特のニオイ「加齢臭」は、30代から40代になるとたまりやすくなる、皮脂腺の中のパルミトオレイン酸という脂肪酸が過酸化脂質と結びついて、分解・酸化されてできるノネナールという物質が原因です。

 肉類が好きで、お酒もたばこも量が多く、仕事で運動不足、不摂生を続けているとなれば、血管の中にコレステロールが蓄積するのと同じように、皮脂腺にも脂肪分が増えていきます。分解される脂肪分が多くなるということは、当然、加齢臭の元となるノネナールの量も多くなるわけです。さらに、ノネナールをつくる過酸化脂質は、活性酸素が体内に大量発生したときに増えます。ストレスが多ければ多いほど過酸化脂質も増加し、加齢臭も増加するということなのです。

 仕事に追われ、ストレスを溜めていて運動ができない、30代以上の人はみんな加齢臭の危険にさらされているわけです。ところが「加齢臭」=「オヤジ臭」とされるようにあまり女性の加齢臭が取り沙汰されることはありません。女性は化粧品などのために体臭が表に出にくいという側面もありますが、実際は男性でもニオイが出ていない場合もあるのです。

 ニオイには「イメージ臭」という側面が強くあります。ニオイは、鼻からだけではなく、目からも感じられるものなのです。毎日似たようなスーツにネクタイ、靴を身につけ、でっぷりと太ったお腹をしていれば、実際にニオイが出ていなくても、見た目だけで若い人は「オヤジクサい」と言うものです。さっぱりと清潔感が感じられるように、着ている物や持ち物を工夫するなどするだけで、オヤジ臭が消えることも多いはずです。

 それでもやっぱり加齢臭が気になるというのであれば、加齢臭が本当にするのかどうかをチェックしてみましょう。先に説明しておわかりのように、加齢臭は生活習慣病になるのと同じような原因で発生します。「最近、お腹まわりの肉づきがよくなってきた」「暴飲暴食が続いているし、ストレスもかなり多い」といった生活をしている場合、実は、加齢臭が見過ごすことができない体の変調のサインかもしれません。

 一番簡単なチェック方法は、奥さんに、最近ニオイが変わったかどうかを聞いてみることです。嗅覚は大抵、女性のほうが敏感です。もし「急激に強いニオイになった」「最近急にニオイが変化した」と言われたら、肝機能が低下していたり、糖尿病のサインの場合もあります。“ニオイは体の最後の目撃者である”という言葉があるように、ニオイで体調の変化はわかるものです。こういうときには、すぐに医師に相談するようにしましょう。

 そうでない場合は、加齢臭の原因になる動物性脂肪の摂取を抑え、野菜や果物類からビタミンCやEを摂るように食生活を改善しましょう。それに加え、カテキンやポリフェノールなどの抗酸化食品を摂取することも効果的です。さらに、適度な運動をして汗をかく習慣をつけると、汗の濃度が低くなり、ニオイが気にならなくなります。

 とはいえ、体臭は個性です。「男性の汗のニオイが好き」という女性もいます。もし娘に「クサイ」と言われたのだとしたら、それは幼児期に父親のニオイのすりこみができなかった??家庭に父親が不在だった可能性がありますね。ニオイよりもむしろ、娘との関係を改めて見直す必要があるのかもしれませんよ。

プレジデント PART3.健康篇 - 3より転載
posted by 加齢臭対策 加齢臭 at 09:33 @@
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